医薬分業による薬剤師の増加が見込まれます

今までは、病院の医師が薬を出すというケースが多かったですが、この場合、薬を出せば出すほど医療機関が儲かるという弊害がありました。無駄な薬が出されることにより、患者が薬漬けになってしまうデメリットがあったわけです。

これを医薬分業にすることで、薬の管理は専門の薬剤師が管理することにより、無駄な薬を出す弊害がなくなり、また重複投与などのリスクも低減できるメリットがあります。

病院で治療を受けた際、診断と治療は先生にやってもらい、薬は院外での薬局で調剤してもらって出してもらうという分業体制が主流になってきております。

ただ、患者としては病院の窓口で薬を出してもらった方が楽ですし、病院から離れたところにある薬局までタクシーに乗っていくわけにもいきませんので、お年寄りの方や具合の悪い時に歩いていくには辛いケースもあります。

また、薬剤師の方でチェックできるという点はよいのですが、薬剤師と先生の間で見解の相違があった場合、そのはざまで患者が右往左往してしまうケースもあります。

加えて、分業により、今までよりも仕事や人件費が増える傾向にありますので、医療保険制度による負担も大きくなることが予想されております。

どうせなら、診断は医師の方で対応し、調剤については専門の薬剤師が独立して処方するのが一番よいとは思いますが、現状では医師に付随する形での調剤というケースが多いように思えます。

このように、患者からはさまざまな是非はあるものの、現在は医薬分業の流れになってきておりますので、これに対応して薬学部も４年生から６年生へと変わってきました。

今後、医薬分業が推進されることにより、薬剤師の求人の需要も見込まれますので、就職面でも需要は比較的、安心できる職種といえるでしょう。

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